自由

2002年6月8日
自由に縛られるとはよく言ったもので、
人は何かに縛られては自由を求めるけれど、
自由を得た瞬間に物足りなさを感じ、自分の居場所を探し始める。

つまり自由とは理想ではあるけれど、それはあくまで理想なのである。
理想とは実現できたらいかに素晴らしいだろうと思うことを指すのだけれど、思う時点でのみそれは理想なのであって、実現した後は理想ではない。
夢は実現するまでが夢なのである。

つまり、理想は追い求めているうちが華なのであって、逆にいうと達成した後には理想を一つ失うだけなのかもしれない。

そこに待っているのは、つまり、現実。

自由は追い求める事はいいのだけれど、
決して手にしてはいけないものなのかもしれない。

自由を知ったとき、人は自由ではなくなる。

自由とは人が見る蜃気楼なのだろうか。

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