ゲーム

TVゲームというと、ただの無駄な遊び道具としか見ていない人間が未だ多くいることは、本当に残念である。
俺の小さな頃は、ちょうどTVゲームが進化の真っ最中だったので、まだ受け入れられない親がいても当然だと思っていた。
彼らの小さい頃にはゲームは無かったのである。
彼らは古い人間だ。仕方が無い。
しかし、各ゲーム会社がこぞって新機種を創り、ゲームで遊ぶ事が子供達の遊ぶ方法NO.1となった今でもゲームを受け入れられない人間が残っているのはとても残念である。

おそらく彼らの目には、ゲームは非生産的なものにしか映っていないのだろう。
ゲームをするくらいなら、外で遊んだ方がよっぽど時間を上手く使える、などと思っていることだろう。

しかし、それはゲームをやった事のない人間の思い込みであると断言できる。

ゲームをする事は、トランプ、将棋で遊ぶ事となんら変りは無い。
なのに、なぜかゲーム＝不健康と先入観による勘違いが起こる。
どちらも同じく頭を使う遊びだ。
外で遊ぶ事に体を丈夫にするという効果があるのと同様に、ゲームの類には頭の動きを活発にするという効果がある。
脳は使わないでいるとどんどん弱くなる。
逆に、使えば使うほど、その働きは活発になる。
勉強など、やっていて面白みを感じないものを継続してやるというのはなかなか大変な事だ。
その点、ゲームは継続してやるにはもってこいだ。

中には、頭を使わないゲームもある。
それは、反射神経を使うゲームだ。
しかしそれはそれで脳の反応速度を上げることが出来る。

現在社会問題になっている若者の異常な行動が、TVゲームの暴力シーンの影響だなどと言っている専門家がいる。
TVゲームのまねをするからああいう事をする、と。
全く笑ってしまう見解である。
一番暴力的な事を吹き込んでいるのはニュースなどのメディアである。
何しろ、犯罪の模範解答を毎日流しているのだから。
あれはゲームが問題なのではない。
ゲームをする人間に問題があるのだ。

ゲームといえば、今や日本が世界に誇れる産業である。日本が世界のトップを走る文化である。

それをなにやら意味のわからない理屈で反対するような人がいるのは、本当に残念なことだ。
まさかやったことも無いのに反対する人はいないとは思うが、もしそうなら一度やってみて欲しい。