目的

2001年5月18日
目的。

これをする目的。
あれをする目的。

目的とは、行動に必ずついてくるものだ。
表裏一体。

目的なんて無い、とは言っていても、結局は何らかの目的のために行動している。

暇な時の無駄な行動は、暇つぶし。
目的が無いわけではない。


人は考える。
だから、人の行動には必ず目的がつきまとう。

人の行動である限り、目的は必ずある。


では、生きることに目的はあるのか。


昔、その答えを得ようとする哲学者は何人もいた。

だが、一般的な答えを得ることは出来なかったようだ。

果たして、生きることの目的とは何なのか。


目的とは、思考のあった後に出来るものだ。
何にも無いところから目的は生まれない。

思考とは、行動あって初めて起こる事だ。
行動の結果に人は考えをめぐらす。

行動とは、目的に向かう事だ。

目的、思考。

どちらも互いの発生を促す。

鶏が先か。タマゴが先か。


生まれた事に目的は無い。
思考なくして目的は生まれない。

目的は、生まれてから探すもの。

目的は、探すもの。

目的は、無数にあるものだ。
探せば探しただけ出てくる。

人生の一貫した目的など、存在しないのだろう。
存在しないというよりも、無数にあるどれもが人生の目的なのだろう。

だが人は、目的に優先順位をつける。
敢えて生きることのの目的を定るならば、
優先順位の一番高いものだろうか。

それこそ、一般性を持たせる事など不可能だ。

第一、生きることの目的などと公言してしまって、
それが達成されてしまったならば、どうするのか。

目的なんか、その時その時によって変るものだ。
探せばいくらでも出てくる。
探さなければ出てこない。

目的は探すから在る。
生まれてきた目的は無い。

目的。
それは行動の理由。
目的を探す事は、理由を探す事だ。
いま自分がここにこうしている理由。


人は、生きている理由が元からあるわけではない。
生きている理由を探しているのだ。


しかし、目的を探すという行動にも、目的があるはずだ。
目的があって、行動があるのだから。

目的を探す目的は何か。
目的を探す理由は何か。
なぜ人は目的を探すのか。


目的を探す事こそ、生きている理由とはいえないだろうか。
生きることの目的とはいえないだろうか。

そして、小さな理由を、目的を見つけてはそれに向かって歩いていく。

それを達成すると、また新たな目的を探す。

それが人の、人生の目的と言えるのではないだろうか。

  「どうして生きているんだろう」

俺の答えは、
「それを探すため」だ。

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