嫌いな事

俺の嫌いな事。

他人の悪口を聞くこと。

人が人を非難しているのを聞くのは、非常に不快だ。

人が人を悪く評価しているのも、できれば聞きたくない。

そういうことは、口に出して言う事じゃない。

人に言う事じゃない。
自分の中にしまっとけばいいんだ。

言うにしたって、優しくソフトに言う事はできるはずだ。
なんだって、包み込んで言ってやる事はできる。

ほんとの事なんだから仕方ない？
それは思いやる努力を怠っているだけだ。

人と人はコミュニケーションをとっていく運命なのだから、それはしなければならない事なんじゃないのか？
なるべく包み込んだ言葉で言ってやる。
はっきり言ってしまえばそれまでだが、そこを何とか優しい言葉で置き換えておく。
それが思いやりってもんじゃないのか？

言葉なんて、いったん出たら取り返しのつかないものだ。
だからこそ、人を評価するにしたって、それなりの思いやりが必要なんじゃないのか？

本人じゃなきゃ何を言ったっていいって言うのか？

思いやる努力もしないで、人とコミュニケーションをとっていこうなんて、甘ったれもいいとこだ。

偽ってる？
嘘をついている？
ああ、そうさ。
人のためのうそもつけないようなやつに、
人と接する資格があるものか。

嘘がつけない人がいました。
みんなはその人を正直者と誉めました。

はん。
その人には誰も友達ができませんでした。
めでたし、めでたしってか。

いいじゃないか。
少しくらい悪くたって。
大目に見てやるくらいの器量は必要だろう？
そう見るようにする努力も必要だろう？

はっきり言う事は簡単だ。
でも、それで世の中うまく回ると思ったら大間違いだ。

あの人嫌い、も
あの人とは合わない、くらいにはなるだろうよ。

あの人はこれができない、も
あの人はここがちょっと苦手だな、くらいにはできるはずだ。
それだけだって、聞いてる人間の印象はだいぶ違う。

人の悪口を言うってことは、
人にもいわれてるって事だろう？
それでいい気がする人に会ってみたいものだ。

何でも優しく遠まわしに言う事は必要だ。
本人に対したってそう、周りの人間に対したってそうだ。

はっきりいいたくて仕方ない人は、
別の世界でやってくれ。

俺は何でも包んで言葉に出す。

俺は俺のやり方で行く。