かっこいい

集中講義三日目。
今日はすごく楽しかった。
何が楽しかったかって、内容がだんだん放射線についての専門的な事になってきた。

そう、それが聴きたかった。
一人目の講師は原研のひと。
某核燃会社の問題とか、実際の詳しい話をしてくれた。
二人目はお医者さん。しかもお偉いさん。
この人がすごくいい人だった。
中年のお偉いさんともなると、堅物なのかなと思っていたが大間違い。
話の面白さもさることながら、人間的にも面白くていい人。
こういうお偉いさんもいるんだな、とちょっと反省。
人はよくて頭もいい。地位もある。
素直に「かっこいい」と思ってしまった。

いちばん「きた」のは、講義の途中で休憩を入れたとき
「（リラックスのために）腕を伸ばしてください」
と言い、やってる人があまりいないのを見、
「やってみてください。私ドクターですから」
・・・・・かっこいいぃぃぃ。ドクターぁ。
普通なら、何を偉そうに、とかひねくれた感情を持ってしまう俺だけど、自分が認めた相手だけにそういう感情も起こらない。

原研の人とそのお医者さんが何やら話しているのを聞き、「専門の人たちの会話」もまたかっこいいなぁと。

というわけで感動した一日だった。
それでかっこいい人の条件について。

まず、何かしらの能力のある人。
人には無いものを持っている。
それによって、何かしらの功績を上げている人。

それでいて、それを鼻にかけない人。
つまり、よい人だということ。
誇示したがる人は却下。

後は、地位とか外見とか行動的なかっこよさとか。

全部そろえば確かにすごいけれど、この中の部分的な組み合わせでも十分かっこいい。

ただし、一つのみはダメ。
それくらいの人ならたくさんいる。
外見がよくても人間的に劣っている人などたくさんいるだろう。そんな人をかっこいいとは言わない。
「格好がよい」とはいうかもしれないが。

ここまでは一般的な話。
俺の中ではちょっと違う。
まず絶対的条件に「よい人」が入る。
人間的に、価値が高い人。
カリスマがある、というのも入る。

それをベースにして、付属条件として、「能力」「外見」「地位」「業績」「行動」などがつく。
それらが組み合わさったとき、俺はその人を「かっこいい人だ」と認識する。

今日のドクターは、
「よい人」「外見」「地位」「業績」を持っていた。そこに、「かっこいい言動」をされたものだから、たまらなかった。

かっこいい人はかっこいい。
自分も少しはかっこよくなりたいと思う。
でも、できるのはよい人を目指す事くらいか。